骨盤が痛い?
2021年12月10日
京都市 中京区 四条大宮 藤枝整骨院です。
朝晩の冷えのせいかギックリ腰などの急な痛みが出てしまう方もいらっしゃるのでお身体を冷やしすぎないように防寒対策をしましょうね!
腰痛で来院される方の中に骨盤の部分の痛みを訴えられる方も少なくないので、今日は骨盤の関節での痛みについて書いていこうと思います。
〜腰痛(骨盤の痛み)について〜
皆さんは腰痛というとどの辺が痛くなるような気がしますか?
多くの方は腰痛というと上の図の青く囲ってある部分(背骨の腰椎の高さの部分)が痛くなるような気がする方も多いかもしれませんが、もう少し下の部分が痛くなる方も『腰痛』を感じられる事は少なくありません。
ではどのあたりに痛みが出るのでしょう?
上の図のオレンジ色の丸印の部分をご覧ください。
先程の青い丸印の部分より少し下の部分、骨盤の中央部分での痛みを感じられる方も少なくないのですがこの骨盤の中央部分には関節があります。
少し拡大して見てみましょう!
骨盤の中央部分にある仙骨
上の図の青い部分の骨を仙骨(センコツ)と呼びます。
(ちなみに尾てい骨と思われている方も多い部分です)
骨盤の中央部分に位置し背骨の土台となっているだけでなく、左右にある腸骨と関節を構成しています。
骨盤の左右にある腸骨
上の図の青い部分が右側の腸骨(チョウコツ)です。
腸骨は寛骨(カンコツ)を構成する骨の一部で、恥骨、坐骨、腸骨をまとめると寛骨という名称になります。
腸骨の前方の出っ張り、上前腸骨蕀(ジョウゼンチョウコツキョク)と呼ばれる部分はおへその斜め下あたりにある骨の出っ張りで、体の外側から触る事ができます。
仙骨と腸骨で構成される仙腸関節
上の図の赤い丸印の中の黄色い線の部分が仙骨と腸骨によって構成される仙腸関節(センチョウカンセツ)と呼ばれる部分で、この関節の部分に痛みが出てしまう事もあり仙腸関節炎と呼ばれる状態になってしまう事もあります。
なぜ仙腸関節が痛くなってしまうのか?
仙腸関節が痛くなってしまう理由は関節部分へのストレスが大きな原因の一つなのですが、ストレスがかかってしまう理由の一つに仙骨と腸骨の動きが考えられます。
仙腸関節の可動域は上腕部や大腿部などの関節と比べるとほとんどありませんが、体の動きや姿勢によってわずかですが動きます。
仙骨の前傾、後傾の動き
※仙骨(青い部分)を右側面から見た図です。
上体を前かがみにしたり反対に後ろに反らしたりする事で矢印の方向へ動きます。
仙骨の水平面での回旋運動
※仙骨(青い部分)を上から見た図です。
上体を左右に捻るような運動をする事で矢印の方向へ動きます。
腸骨の前傾、後傾の運き
※右側の腸骨(青い部分)を右側面から見た図です。
大腿部の強い屈曲動作や強い伸展動作で矢印の方向へ動きます。
※大腿部の屈曲動作…太ももをお腹の方向へに曲げるような動きです。
※大腿部の伸展動作…太ももをお尻の方へ曲げるような動きです。
腸骨の水平面での回旋運動
※左右の腸骨(青い部分)を上から見た図です。
大腿部の内旋、外旋動作によって矢印の方向へ動きます。
※大腿部の内旋…太ももを内側に捻るような動きです。
※大腿部の外旋…太ももを外側に捻るような動きです。
これらの動き自体はほんのわずかなのですが、日常的にとりやすい姿勢や仕事などで繰り返される反復動作などによって仙腸関節の痛みの原因となってしまう事があります。
特に骨盤を中心とした動きで左右差がある場合はどちらか片方に負担が偏っているかもしれません。
痛くなってしまわないために
日常的に繰り返される動作や体の癖によって仙腸関節の部分に左右差が出ている状態が長期化すると仙腸関節へのストレスがかかりやすくなってしまうので以下のチェック項目をご覧ください。
足組みをするときに組みやすい方と組みにくい方がある
上半身を左右に捻る時、動かしやすい方とそうでない方がある
つま先が内側、外側に向きやすいもしくは向けにくい
膝を伸ばした状態で足が上半身に向かって動きやすい方と動きにくい方がある
立ったり座ったりしている状態で決まった方に体重をかけやすい
※これらの項目はあくまで参考程度なのでその他の動きなどでも左右差が関係している事があります。
骨盤を中心にした動きの中で左右差を強く感じる方はできるだけ早期に解消しましょうね。
年の瀬で皆様お忙しいとは思いますが、朝晩の冷え込みには気をつけて風邪などで体調を崩さないようにお過ごしくださいね〜!